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道明寺の最新ムーブメントは「MONZEN」プロジェクト!人びとを軸に見ていたら、なんだか参加したくなってきた話。

2021.08.21

道明寺エリアの玄関を作ろう!「MONZEN」プロジェクト

今回のイベントは、リノベーションによるまちの拠点づくり「MONZEN」プロジェクトを知ってもらおうという企画。 このプロジェクトは、道明寺天満宮の参道脇に建っている戦前からの日本家屋を改修し、地ビール醸造所や、チャレンジキッチン、レンタルスペースなど、食を通じて人が集う複合施設「MONZEN」を誕生させよう!というものです。 道明寺天満宮の門前にあることと、まちの入口としての意味を込めて「MONZEN」と名付けたそうですが、まさに道明寺の玄関口になりそうな予感…。

気のいいおっちゃん達が頑張っていた!

主宰は、発起人である一般社団法人とこなり(以下、とこなり)。
メンバーは、酒屋生まれで将来ビール醸造所を作ることを夢に抱く代表理事の森田さん、地域の歴史や成り立ちに造詣の深い…いや、深すぎる道明寺天満宮の宮司 南坊城さん、地域におもしろい場所づくりをし続ける“リノベーション怪人”こと西村さんの3名です。 なんだかおもろそうなおっちゃん3人組の案内で説明される道明寺・土師ノ里エリアは、地域の魅力を感じるだけでなく、「ここから絶対おもろくなるやん!」的な期待を彷彿とさせます。
これはきっと御三方が「おもろくしたんねん」という気概を持たれているからに違いない。
誰よりもおっちゃんたちが楽しんでいるのが印象的でした。

日常生活に埋もれている世界遺産

先にも書いたとおり、道明寺・土師ノ里エリアは古墳時代からの歴史あふれる場所です。
高台から眺めたときにポコポコと小さな森がいくつか目に入りますが、大体そういう森は古墳。
線路や民家の間に紛れ込んでいる古墳は、まちの人たちと共に時間を過ごしているような印象で、神秘的なのにどこか親しみを感じてしまうのは気のせい?

宮司の南坊城さん曰く、2019年「古市古墳群」が世界遺産登録を受ける際、世界の人々は世界遺産と民家が共存していることに驚き、住民たちが開発から守り維持させている点が最も評価されたのだそうです。知らんかった!

鍋塚古墳のてっぺんから眺める景色は、民家と広い空。
夕暮れ時は夕陽が綺麗に見えるとのことなので、ノスタルジックな写真も撮れそうです。

大切にされている“古くて新しい”場所を巡る

今回のイベントは、鍋塚古墳や澤田八幡神社といった歴史の深い“古き良き”なスポットを巡るほか、「里庭の箱」や「アサノヤ」といった“古き良き+新し”な場所も案内していただきました。

「里庭の箱」は、西村さんが得意とするリノベーションで手掛けたプロジェクト。
老朽化により入居者の伸びもなかった長屋住居をテナント用へとリノベーションしました。

印象的だったのは、西村さんが「先に入居者となる店舗を探してくるので、リノベーションしませんか?」というアプローチをしていたこと。
5年ほどの時間をかけて地道に説明を重ね、プロジェクトに共感をもってもらえるテナント店の方に入居してもらっているそうです。

ハコモノだけを綺麗に作り変えて完成!ではなくて、場所に愛着を持った方が入居されるように考えているところに、地域活性への熱を感じます。

尖った個性が際立つアサノヤ

もう一つの、“古き良き+新し”な場所「アサノヤ」は築160年(!)。
庄屋を営んでいた麻野邸が遊休不動産となっていたことから、イベントスペースやミーティングの場所などに使えるよう、まちに開かれた場所へと復活したのが「アサノヤ」。
昔懐かしいものや、歴史を感じられる古物がたくさん置かれています。

そんなアサノヤに残されたモノたちを、ていねいにひとつずつ紹介・販売していくプロジェクト「アサノヤブックス」も現在進行中。
主催の「(一社)ところと」は、残置物を単に廃棄物として撤去せずに、プロジェクトを通じて「場所」と「物」が、人々との接点になり得ると考えています。
ていねいに古いもとの向き合い見えてきた古物のストーリーには価値があるのだと教えてくれます。

風鈴が鳴る中、懐かしの扇風機の風を受けながら、縁側で昭和の雑誌を読み耽る…と、そんな妄想でつい長居をしてしまったわけですが、これもまた、アサノヤの空気がそうさせるのかも。

密かに存在していたレア神社

ぶらぶらとまち歩きは続き、案内されたそこには、静かに佇む澤田八幡神社がありました。
鳥居を潜ろうとした目線の先には、カンカンカン…と鳴り響く踏切が。
もれなく参加者全員「え?」となったこの場所は、間違いなくフォトスポットです。

澤田八幡神社は全国でも珍しい、参道の途中に線路が通る神社だそうです。
また、神社はほとんどが東か南を向いているのに対し、北向きの澤田八幡神社はかなりレア。レアにレアを重ねた神社が、こんなところにひっそりと建っていたとは…奥深い地域です。

因みに、線路を通すにあたっては町中を避けた結果、古墳に沿って通すこととなったようですが、近隣住民の方も協力的だったとか。 古墳地域ならではの理由に加え、地域で暮らす皆さんの人柄も感じられるエピソードですね。

MONZENのBeforeを知る

さて、いよいよMONZENとして生まれ変わる空き家へ。
戦火をくぐり抜けてきた大正15年の日本家屋は、美しいツヤを持つ立派な梁や柱、室内には井戸、想像以上に広い裏庭と、豊かな暮らしを思わせる造りです。

「よくこれだけ良い状態で残ってますね〜」と参加者の方も思わずポツリ。

草ボーボーの裏庭を見ながら、
「ここは減築して、東屋を作って、トイレはこっちに。抜けた先のこの部分は庭にして…」
と、イメージを説明してくれる西村さん。
素人目には全然想像できませんが、リノベーションのプロは確実にその完成形を捉えていました。

MONZENのオリジナルクラフトビール醸造所ができます

「MONZEN」プロジェクトの目玉は、なんと言ってもビール醸造所。
MONZENのクラフトビールは森田さんが醸造免許取得にむけ修行中とのこと。
この日は、別の醸造所で代行製造してもらっている道明寺の「美陵(みささぎ)ビール」3種を試飲。

クラフトビールのジャンルは世界的に見ると100種類以上。
現在美陵ビールでは「セゾン」「ペールエール」「ドライスタウト」の3種類を展開し、それぞれの個性に合わせたフレーバーを設計した、と森田さん。

MONZENのビール醸造所ができた暁には、季節ごとのビールも企画・製造をしていく予定で、ファンドに投資した方はビールのテイスティングにも参加する権利も付いてくるそうです!
これはおもしろい経験ができそう。そしてこれを機にまちづくりメンバーの一員になれるのは良いきっかけかもしれませんね。

MONZENを通じて後世に道明寺天満宮を伝えていく

今回のプロジェクトは道明寺天満宮の宮司(かつ、ウェディングプランナー)の南坊城さんが、西村さん、森田さんに相談したことから始まったそうです。

「道明寺天満宮の初詣は大阪で3番目の16万人が集まる場所ですが、核家族化した今は、親から子へ伝わる機会が減り、初めて道明寺近くに住まれる方には知っていただく機会がありません。
もともと道明寺まちづくり協議会会長の森田さん、まなリンク協議会会長の西村さん、このお二人との関わりもあり、道明寺天満宮での色々な仕掛けをしてきました。
MONZENの予定地は、家主さんから譲り受け取り壊しも考えましたが、中に入ってみたらあまりにも綺麗に残っていたので、お二人に相談させていただき、今回のプロジェクトに至りました。
おもしろい仕掛けを1つずつでも重ねていく、というのが私のコンセプトとするところなので、道明寺天満宮にまた一つMONZENというおもしろいものができるのだなぁと、ご賛同いただければ嬉しく思います。」

後世が誇りに思える地域となって、初めての成功

“リノベーション怪人”西村さんはもともと家業の不動産業を引き継いだ際、リーマンショックの影響を受け「やっぱりまちに元気がないとあかん!」という一つの答えに辿り着いたそうです。

「自分なりに商売を続けるにはどうしたら良いかというところからリノベーションを考え始めたわけですが、きちんとお金がまわり事業継続ができれば、その地域は絶対良くなっていると思うんです。
まちづくりは、場所やアイディア以上に、世代を越えた色々な人が関わっていくかが一番大事だと思います。MONZENが建ったことが成功じゃなくて、次からの世代が『ここで生れ育ってよかったな』と言えて初めてこのプロジェクトは成功と言えるんじゃないかなと、僕は思います。」

今度はまわりの方の力を借りて、再度チャレンジ!

森田さんはこれまでの経験も踏まえ、プロジェクトを決意されたとのこと。

「『まちづくり』というワードが僕のところへ舞い込んできたのは10年ほど前です。その頃は大阪夏の陣400年がやってくるから、これをネタに何か地域活性の仕掛けができないかということで、志のある道明寺の住民と一緒に『道明寺まちづくり協議会』というのを立ち上げました。
今では行政とタッグを組むこともあるんですけれど、結局自分らで動かないことには何もムーブメントなんて起これへん。
当時は少ないながらも自分たちのお金を持ち出してできる範囲のことを1回やってみたんですが、今回は皆さんのお力もお借りして、大好きなまちを、大好きなビールで、どないか盛り上げられへんかと再びの挑戦となりました。
僕も、同級生の西村も、来年は赤いちゃんちゃんこ着る年だし、趣味と実益とまちおこし、これらを兼ねられる展開をしようと思っております。」

人を知って、場所を知ると、なんだか応援したくなる

ビールを飲んでいい気分になった帰り道に、改めてファンドについて考えてみました。
今回のファンドの特典はめっちゃ単純に言うと『1口5万で、ビールが定期的にもらえたり、まちづくりの一員として交流会に出たりできるよ』です。
しかし、イベント参加前まで私は、
「1口で年に1回、ビール2本かぁ…交流会とかいらんからビール8本とかならんかなぁ〜」
と思っていました!正直者ですみません!

ですが、今こうして道明寺・土師ノ里のまちを知り、まちづくりに取り組んでいる人の話を聞いてみると、ビールを貰えるかどうかは問題ではないような気がします。(いや、ビールはほしい)

1500年以上も前から続く土地、世界遺産を守る住民、古いものを大切に考える取り組み、地に足をつけてまちのことを真剣に考えている人、そんな色々なものを考え投資を行うというのは、とても気持ちの良いお金の使い方です。
もしも興味がある方がこちらの記事を読んでくださっていたなら、まずは道明寺に遊びに来てみてはいかがでしょうか。

と、いうことで、私も投資してみます!

【書いたひと】
うっちー(そうそう!/描ける×書ける デザイナー)

大阪市・柏原市を中心に活動する、描いて、書ける、なデザイナー。
フリーランスデザイナーとして、Web・グラフィックデザインをしているうちに、いつの間にかイラスト、取材ライターとしての表現も始める。
Instagram: @megumi.design

投資型クラウドファンディング募集中
道明寺天満宮門前プロジェクトに投資で参加しませんか!
https://hello-renovation.jp/renovations/10278

MONZEN
大阪府藤井寺市道明寺1丁目16−41

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